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コーチン Cochin

優れた天然港に恵まれたコーチンは、何世紀にも渡ってケララ州の海洋貿易の中心地となってきたが、今やケララ州一の産業都市となった。 しかしながら今でも、町の各所には、昔からの海外貿易や植民地時代の歴史が垣間見られる。 また、海岸沿いの建物にはオランダやポルトガルの植民地時代の影響が見られる。

コーチンの見どころ

聖フランシス教会 St.Francis Church

1503年にポルトガル人のフランシスコ派により建設。インドにあるヨーロッパ教会では最も古い。元々は木造だったが、16世紀に石造りに改築された。
1779年、オランダのプロテスタント派により修復され1795年、英国教会にされた。そして現在、南インド教会により使用されている。
ヴァスコダガマの遺骨は、1524年この地に埋葬されたが、後にポルトガルのリスボンへ移送された。彼の墓標は今もこの地に残っている。

サンタクルスパシリカ(教会堂) St.Cruz Basilica

記念碑的な教会の建物は1558年に建造された。
今も天井部分に美しい絵が残っている。

チャイニーズフィッシングネット Chinese Fishing Net

大きな四角形の独特の手動上下式魚網で、コーチンの海岸で見ることができる。
1400年頃、フビライハーン時代の中国の貿易商が伝えたと言われている。

マッタンチェリ(ダッチ)パレス Mattancherry Palace (Dutch Palace)

1557年ポルトガル人により建築され、後にコーチンのラジャ(藩王)であったヴィーラケララヴァルマに贈呈された。その後1663年、オランダ人の手により修復された。
館内には神話、「ラーマヤナ」や「マハーバーラタ」を題材にした壁画が残されている。

ユダヤシナゴーグ Jewish Synagogue

1568年建造のこの教会は、イギリス連邦における最古のシナゴーグである。
1662年、ポルトガル軍の攻撃で破壊されたが、オランダ人の手により2年後に修復された。18世紀半ばに描かれた手書きの彩色、中国広東省から伝わった柳模様の床タイル、時計台、ヘブライ語で書かれた石の碑文、旧約聖書の巻物、銅板の刻印などが有名である。

ユダヤ人街 Jew Town

紀元52年に、この地に移住してきたユダヤ人のなごりであるユダヤ人街は、スパイス貿易の中心地であり骨董品屋や宝石屋が集まるところである。
シナゴーグもユダヤ人街にある。

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